NHK「ダーウィンが来た!」で虚偽の月の画像を使用



 2025年8月17日19時30分-19時58分にNHK総合テレビで放送された 「ダーウィンが来た!」の「ダーウィンが来ちゃった!豪・タスマニア編」で, 初めから12分45秒ほど経った時に「朝4時」という説明とともに下の1つ目の画像が示された (この画像はNHKプラスの画面を字幕表示にして撮影したものである). これは,オーストラリアのタスマニア島で朝4時に撮影されたものとなっていたが, これは明らかに虚偽の画像である.その隣りの画像に示したように, 月の海の模様が写っていることから,月の北極側が下になっており, 南半球で撮られた画像を示していることは確かであるが, その場合,月の左側が光っているので,これは上弦前の月,つまり夕方に見える月であって, 夜明け前に,このような月が見えることは,ありえないのである (日本で見る場合は,上弦のころの月は右側が光っているが,今回は南半球から見ているので, 上下左右が反転し,上弦のころは左側,下弦のころは右側が光って見えるのである).
NHKダーウィンの月の画像 NHKダーウィンの月の海の名

 私は,2022年1月のNHKのドキュメンタリー番組で虚偽の月の画像が使われたことを指摘した (NHKスペシャルで虚偽の月の画像を使用を参照のこと). その際,NHKからは,「編集段階での不注意によるもので、今後、再びこのようなことが起きないよう、 現場への指導を徹底する」との回答をいただいていたのであるが, 現場への指導は実際はどうなっているのであろうか?

相馬 充 (国立天文台)
(2025年8月18日記)


2025年8月20日追記:NHK「ダーウィンが来た!」担当者から,あの月の映像は, その直前の昼のシーンから夜のシーンに変わったことを印象づけるためのもので, 「朝4時」というコメントは,その次の映像のところで言うべきものであった, 再放送の際には修正する,との回答をいただいた.

2025年8月24日追記:NHKプラスの映像は8月24日朝までに,「朝4時」のコメントが 月の映像より後になるように修正された.


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